通信制は毎日授業があるわけではありません。授業のない日は何をしてるんですか?とよく聞かれるんですが、私は生徒たちと面談をしていることが多いです。
友人関係の悩み、家族の悩み、バイト先での話や将来について、、、様々な話を聞いています。
私が面談で大事にしていること、それは、「これからどうするか」を生徒たちと一緒に考えることです。
過去にいじめにあった生徒は今もその出来事をトラウマと認識し、一歩踏み出す勇気を挫かれています。その生徒に対し「大変だったね」と共感していくのは当たり前です。もちろん、それだけでも心が救われる生徒はいるでしょう。
でも、私は教育者として、生徒を社会に送り出すという大切な責務があります。
なので、私の場合より多くの時間を「これからどうするか」に使います。
いじめにあった生徒は、これ以上傷つきたくないと思っています。でも、友達がいらないわけではありません。誰だって人とのつながりを求めています。勇気を挫かれているだけです。
私ができることは「これからどうするか」を一緒に考え、生徒に勇気をあげることです。
極論を言えば、勇気をあげることしかできないとも思っています。だって、生徒の代わりに行動することはできないですし、生徒の代わりにやってしまっては「先生にはできるけど、やっぱり自分にはできない」と、生徒はまた勇気を挫かれてしまいます。
生徒たちは成長したいと願っています。実際、面談を終えた生徒たちは翌日に登校し、自ら知らない人に声をかけたり、私の仕事を手伝ってくれたりと、自ら勇気をだして行動しています。
今までずっと家に引きこもっていた生徒が、週に1回かもしれないけど登校している、人と話すのが苦手だった生徒が誰かと話をしている。
そんな光景を毎日のように見ていると、私も勇気が出てきます。
生徒たちは偉大です。私たち大人よりも柔軟で、感受性豊かです。生徒たちから学ぶことはたくさんあります。
もっと生徒たちの可能性を信じてみませんか?
「できない」のではなく「知らないだけ」と考えを改めてみませんか?
もっと生徒たちを「尊重」しませんか?