最終HR 正しい道を進め!

3/1(火)3年生の最終HR。私から卒業生に伝えたかった事。

正しい道を進め!

 ここでいう「正しい道」とは、それぞれの心の中に形成された倫理観、モラルと言えるものを指します。
 高校卒業までの道のりは一人一人決して楽ちんなものではなかったはず。そして、それは自分ひとりだけで成し遂げたものではないはずです。
 皆さんはこれまで支えてくれた周囲の人たちに感謝をして卒業していきます。
 皆さんが感謝する保護者の皆さんを始め、多くの関わってくれた人たちは皆さんにとって大事な人であると共に誇りでもあるはずです。そんな人たちに導かれ、支えられてきたわけですから、皆さんの心の中に構築された倫理観、モラルは胸を張れるものなんです。

 つまり誇りあるあなたたちそれぞれの「正しい道」に自信を持って進んでほしいんです。時には悪い誘惑があるかもしれない、怠惰な雰囲気に包まれるかもしれない、そんな時は自分自身の心、「正しい道」に聞いてみてください。きっと答えが見えてくるはずです。

 どう生きるか、心の中の「正しい道」を羅針盤に一歩一歩踏み出していってください。

 卒業おめでとう。

足るを知る

 昨年12月茨城県定時制通信制高校の芸術展が日立シビックセンターで開催されました。多くの学校から多様な作品が出品され、多くの皆さんの目を楽しませておりました。

 明秀通信も各キャンパス個性豊かな作品が多かったです。
 日立キャンパスで紹介したいのは、合作作品「これから」です。

 1~3年生の6人で作成しました。10枚の小型のキャンバスを分担して製作を進めていくのですが、なかなか前に進まない(笑い)。個性がぶつかり合って進まないというわけではなく、お互いが気を遣い過ぎて、どうぞどうぞ状態が長く続きました。

 それでも何とか芸術展に間に合うように完成にこぎつけたわけですが、構想4時間、製作5か月の大作になったわけです。

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 テーマは、みんなの未来、いろんな変化や苦難があるかもしれないけど、一歩一歩前に進んでいこうという内容です。もちろん絵画中の左端の詩も合作です。

 確かに芸術的なセンスが爆発しているようではないし、めちゃくちゃ上手い作品でもない(みんなごめん)。でもね、6人のちょっとずつの人間味のエッセンスがこの作品全体から感じられて、私は全体的にいい作品になったと感じています。

 必死になって完成させたのに、「もっとこういう技法がある」、「テーマをこうすれば」、「構図をもっと工夫して」…、終わった後にはどんどん、もっともっとの気持ちが湧いてくる。
 でも、今回はこの作品のこの状態がベストなんです。それを喜びたい。

 「足るを知る」古代中国の思想家、老子の言葉です。何事に対しても、“満足する”という意識を持つことで、精神的に豊かになり、幸せな気持ちで生きていけるということです。

 一方で、我が家のアイドル猫マルオくんは、足るを知りません。
 いつでも、食べ足りないニャー
 いつでも、寝足りないニャー
 いつでも、遊び足りないニャー
 いつでも、甘え足りないニャー

 そんなもんでこんなお腹になってます…。

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 マルオ!少しは足るを知れ!

進路の先には

 日立Cの3年生も進路が決まってきました。

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 皆さんの進路が決定することはとても喜ばしいことですし、私も3年担当として本当にうれしい限りです。

 でも、もっと嬉しいことは、決定することじゃなくて、その過程で、自分の振り返り、現在の自分を見つめ直すこと、未来の自分の道筋を確認することを行うことで、一人一人が確実にたくましく成長してくれていることです。

 「自己を見つめ直す」 

簡単に言いますが、そうそう出来る事ではありません。

 過去、現在、未来の自分を客観視できると、

「感謝」

の気持ちが自然と湧いてきます。自分の

「やるべきこと」

が見えてきます。将来の

「希望」

に心が震えてきます。

 3月まであと5か月、一皮むけた皆さんと門出を祝いたいものです。

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卒業する君へ

 K君がこの9月に卒業する。後期生だ。成人してからの高校卒業への再チャレンジだったK君。

 家庭の事情でやむなく高校を辞めることになった。兄妹のため働き始め、がむしゃらに頑張ってきた。ふと気づくと仕事にも慣れ、余裕ができ、強くなった自分がいた。今度は自分の為これから作っていく自分の家族の為、高校卒業資格を取ろうと決めた。

 働きながらの学習は大変だったろう。汗まみれになりながらヘトヘトになって帰ってきてからのレポート学習は睡魔との戦いだ。職業柄繁忙期には授業をどうしても休まなければならなかった。

 勝ち取った卒業。やり切って得たもの。これからのK君の人生を必ず後押ししてくれるものになるはず。

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おめでとう。

個性と個性のコミュニケーション

 日立キャンパスのゼミ学習では、合作の絵画作品を制作しています。メンバーは6人。

 まずはテーマを決めます。現在のみんなの気持ちと将来への想いをそれぞれ言葉にしてもらいました。そしてできたのがこの一編の詩。

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 何か未来への畏怖と希望が現在の自分の歩みにしっかりと意識されて、決意が強く伝わる詩になりました。

 次にこの詩をテーマに、イメージを描いていきます。ここからは話し合いが必要です。それぞれがこの詩をそれぞれの頭の中でイメージ化しているからです。

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 全体的なイメージ図ができたら、役割分担をして、個別作業になっていきます。と思ったら、完全に自由にできるわけではなく、背景を統一したり、色合いを合わせたり、ここでもすり合わせが必要になってきました。

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 だんだんとリーダーシップをとる生徒が決まって、みんなを引っ張っていきます。

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 さあ、前期はここまで、後期の完成を目指して個性のコミュニケーションを続けます。

ほっと一息、ひと笑い

 6月に入りました。明秀通信はどのキャンパスもフル回転です。生徒の皆さんも先生たちも充実の毎日を送られていることと思います。

 あれもやってこれもやって、一日を忙しく過ごしていると、ちょっとした笑いがほっと一息気持ちを落ち着かせてくれるもんです。

 今年度その癒しに一役買ってくれているのが、新導入のサーマルカメラ、さーまる君です。体温を測り、マスク着用の指示まで出して、更に登校記録まで残してくれる優れものです。

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 しかし、ちょっとのマスクのズレや横向きでカメラにとらえられると、
「マスクをして下さい」と怒られます。更に、外で日差しを浴びてきたときなどは、
「異常です」とちょっと人格否定なんじゃないのと思わせる言いっぷりです。

 これがダブルで、
「マスクをして下さい。異常です。」と早口で言われると、カチンとくるやら、怒りの矛先がないやら、しまいには笑うしかありません。

 誠実な仕事ぶりですが、ちょっと空気が読めなくて融通が利かないさーまる君、もうキャンパスの仲間になっています。

 先日の集中スクーリングでのこと、古典の授業を必死に行っておりました。50分の授業時間もあっという間に過ぎて、出席票を配布しているときに次のものをある生徒から渡されました。

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「このー!必死に授業してたのに聞いてなかったのかー!」と思いましたが、この絵、とても私の特徴を捉えてる。
思わず、ニヤリとしてしまいました。その後の業務は気持ちよくやれたことは言うまでもありません。

 忙しい時こそ、辛い時こそ、ちょっとした笑いで一息を。心に余裕の花を咲かせましょう!

フルキヲタズネテアタラシキヲシル

 ここ最近、立て続けに古い映画を見ました。ほんとにたまたまTVをつけたらやっていて、見入ってしまいました。

「七人の侍」
 もう50年以上たつ作品なのに、この躍動感と爽快感、時間を忘れさせてくれます。世界の多くの映画監督がインスピレーションを得たと言っていて、日本人にとって大きな誇りともいえる作品です。

「バック トゥ ザ フューチャー」
 見返せば見返すほど、この伏線の置き方と回収が素晴らしい。また、少ない描写で状況を理解させているのは素晴らしい。鑑賞3分で引き込まれます。今でも全く古さを感じさせません。

「ゴースト ニューヨークの幻」
 初めて見た時はロマンチックな描写が強烈で、ヒットしたラブロマンス映画ぐらいに思っていましたが、あらためて見ると、結構ホラー要素が強いです。登場人物が死ぬシーンはリアルだし、悪人が死んだあと悪霊に連れ去られる映像はチープですが、それがかえって恐ろしいです。

 やっぱり映画っていいですね。古い映画は当時のことを思い出します。年齢を重ねてくると同じ作品の違った意味合いも分かってくるような気がします。

 私の年代ではだれもが知ってる作品ですが、若い皆さんも是非、見てみて下さい。

令和3年のはじまり、はじまり

2021.1.1茜平からの初日の出

 新年も明けて、だいぶたちましたが、改めまして今年もよろしくお願いします。

 なんだか、いつもの年末年始とは違ったなあと感じている方も多いかもしれません。私の家も親戚は集まりませんでしたし、初詣も近所で済ませました。

北茨城市の花園神社

 でもよく考えてみると、100年前は大正時代、普通選挙がようやく行われたころです。
200年前は、がっつり江戸時代、伊能忠敬の「大日本沿海輿地全図」が完成し、幕府に献上されています。数年後にシーボルトが来日し、ようやく日本にも医学(洋)が伝わり始めます。 300年前は、八代将軍徳川吉宗の時代です。

 いつも同じと思っても時代は移り変わっていきます。今、私たちは生活スタイルの大転換期にいるのかもしれません。

 それならば、できることを楽しんで、思考の角度を変えて、多様な価値観を持つことが必要なのかもしれませんね。

 温泉に行きたいけれど、近所の散歩も楽しいな。
 美味しいお店で夕食は最高だけど、家族で食べる手料理が一番だな。

マルオ、いい猫になれよ。

あんなに小さくてはかなげだったマルオが、その名の通り、丸々としてきた。

だいたい鳴き声が一緒なもんで、「ニャーン」と鳴けば、美味しい餌をあげ続けている。
たぶん昨日の夜の「ニャーン」は、「ちょっと、トイレ掃除してよ」だったように思うが、餌をやれば、カリカリやっている。家に帰った時の「ニャーン」は、「腹撫でててよー」だったかもしれない。もちろんカリカリは変わらない。

だもんで、どんどん丸くなってしまったマルオです。家の奥さんからはデブ猫呼ばわりされてしまっている。

でもね、どんなに丸くなっても、いい猫になって下さいね。

・意地悪にならないこと。
・ズルいことはしないこと。
・嘘を平気でつかないこと。

なぜならば、その姿があまりにも悲しく哀しいからです。意地悪をしている人の心は意地悪に染まって、毒々しく痛々しいです。ズルく立ち回る人の心はいつも浮足立って落ち着きが見られません。嘘をつく人の心は動きが大きくなって爆発しそうです。そんな心を見ると切なくてたまらないからです。

だから、マルオ、優しくて、正々堂々とした、正直者の猫になってね。

今夜も家に帰れば、玄関で、「ニャーン」とマルオのお出迎え。

実のなる喜び

 今年の夏も暑かった!!ですね。それでも家庭菜園を頑張りましたよ。

 種をまいて、苗を育てて、

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 畑を耕し、畝を作って、

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 苗を植えこんだら、

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 ほら、こんなに大収穫!

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 手間がかかるから嬉しい。無我夢中でやれるから楽しい。

 一生懸命やって、収穫がある。こんなに嬉しいことはありません。
  ただ手元に野菜が沢山あればいいってわけではないんです。

 自分で、「自分は頑張ったよな」「精一杯やったよな」と自分を褒めてあげられれば喜びもひとしおなんです。

 誰かと比較する必要もないし、誰かに褒めてもらえなくってもいい。
 まずは自分が自分を認めること、精一杯やれたら、その結果、良いことも悪いことも受け止められること。

 そしたら、今日も野菜がうまい!