新入生面接試験で感じること

新入生の面接試験をさせていただいて、日々感じることがあります。それは、「皆さん自分の素晴らしさに気付いていない」ということです。

例えば、言葉遣い一つとってもビックリするくらいしっかりしていて、先日も「教職員研修で言葉遣いの講師をお願いしたい」と話したことがあったほどです。

さりげない会話の中でも、「母が~」、「姉が~」など話されるのはもちろん、「貴校は~」、「お見せできるものは~」、「~させていただいて」、「~から参りました」、「後者です」等の言葉が出てきて、保護者の方も「こんなに大人びた話し方ができるなんて…」と驚かれることが多々あります!

しかも、ほとんどの生徒さんが不登校経験者で、中学校で面接指導を受けた経験がないとのことです。

また、ほぼ全ての生徒さんに共通するのは、「優しく気配りができて、他者の気持ちを理解する能力が高い」ということです。その繊細な感覚を持ち合わせているゆえ、無自覚なストレスも含めて疲弊してしまう傾向にあります。

活字離れが叫ばれる現代っ子とは異なり、読書を好む生徒さんの割合も非常に高く、「太宰が好きで、ほぼ読破した」などという生徒さんもいました。(ちなみに、昨年面接した生徒さんでは年間1,000冊読破したという方もいらっしゃいました)

これだけでも「能力が高いな~」と感じるのに、それぞれが興味関心を掘り下げていて、多くのことを感じたり、実践したりしています。

しかし、皆さん「不登校だったから…」など、自分自身に自信を持てていないのも事実です。

自分の良さを自覚していないと、残念ながら自身が持っているその良さを活かすことはできません。

本校に入学される方も、そうでない方も、まずは「自分が持っている素晴らしい部分」に気付いてください。自分に自信がない方は、是非一度、本校に足を運んで相談してみてください。本校教職員や生徒さんと触れ合うことで、必ず何かしらのヒントが見つかりますよ!